2023年9月現在、東洋大学4年の細野晴希(ほその はるき)選手(21) 。
左投左打で最高球速は158km/hと剛腕のピッチャーで、2023年のドラフト1位候補ともいわれています。
そんな細野晴希選手ですが、高校時代から剛速球を投げていたのでしょうか?
また、大学でアマチュア左腕最速記録を更新したとのことですが、本当でしょうか?
今回は、細野晴希選手の高校時代と、大学生である2023年現在までの活躍について解説していきます!
細野晴希の高校時代から剛速球!
細野晴希選手ですが、なんと高校時代の最高球速は140km/h!
プロのスカウトマンも何人か注目していたようです。
しかし、本人は高校卒業後プロの道へは行かず、東洋大学に進学しました。
その理由は、夏の都大会で敗退してしまったことにあるようです。
高卒でプロ入りを目指さなかった理由
2019年の「全国高等学校野球選手権東東京大会」で東京実業高等学校と戦い、惜しくも3-1で敗れてしまった東亜学園高等学校。
細野晴希選手は試合後のインタビューでこう答えていました。
「まだ自分の実力ではプロにいけないことがわかりましたので、まずは4年間、しっかりと成長して、結果を残してプロを狙える投手になりたいと思います」
高校野球ドットコム
大会で敗れ、プロになるにはまだまだ実力が足りないと痛感した細野晴希選手。
大学に進学し、4年間身体を鍛えてプロ入りを果たそうと決意したようですね。
細野晴希の出身高校は?
細野晴希選手が通っていた高校は「東亜学園高等学校」という、東京都中野区にある私立高校です。
文武両道をモットーとしているようで、フェンシング部やバレー部、コーラス部など多くの部活動が大会に出場し、賞を取っています。
また、プロボクサーの河野公平や元バレーボール選手の大山妙子など、有名人も数多く卒業しているようです。
細野晴希の高校と大学での成績比較!
細野晴希選手の高校時代の成績と、2023年現在までの大学の成績の比較を表でみていきましょう。
高校(2017年~2019年) | 大学(2020年~2023年) | |
---|---|---|
登板数 | 2 | 7 |
投球回 | 20 | 44 |
投球数 | 309 | 725 |
防御率 | 5.400 | 1.023 |
与四球 | 6 | 23 |
奪三振 | 17 | 58 |
最大球速(km/h) | 140(2019年) | 158(2023年) |
成績については、高校大学共に “奪三振数が驚異的である” という評価が多いようです。
細野晴希選手の高校と大学での活躍について、もう少し詳しくご紹介します。
高校時代の成績
初登板は高校1年の夏「全国高校野球選手権東東京大会(2017年)」。
修徳高校との試合で奪三振を記録し、勝利しています。
その後、高校2年の秋に「東京都高校野球秋季大会(2018年)」で3回戦から登板し、準決勝まで勝ち進みました。
また、12月には東京選抜に選ばれ、中南米・キューバに遠征し、キューバ代表と戦っています。
キューバとの試合では最速139km/hのストレートやスライダー、牽制球などを武器に、自責点0という快挙を果たしました。
高校3年の夏の「全国高校野球選手権東東京大会(2019年)」では4回表から登板。カーブ、スプリット、スライダー、カットボール、チェンジアップなど多彩な変化球を使い、6回8奪三振、8、9回合わせて5奪三振という記録を残しました。
この試合では、球速140km/hが8回も計測されたそうです。
大学での成績
東洋大学に入学すると、その球速はますますアップします。
大学1年の秋、「東都大学野球秋季リーグ(2020年)」にて初登板。
いきなり148km/hを記録します。
大学2年の春には「東都大学野球春季リーグ(2021年)」の中央大学との試合で150km/hをマーク。
しかしチームの成績は6位に終わり、入れ替え戦に臨むことに。
同年6月の「東都大学野球春季リーグ入れ替え戦」にて先発出場するも、日本大学に2-1で敗れ、チームは2部に降格してしまいます。
しかし大学3年の春、「東都大学野球2部春季リーグ(2022年)」にて自己最速の155km/hを記録し、中央大学に勝利しました。
続く大学4年の春、6月に行われた入れ替え戦では駒大相手に185球を投げ、完投勝利。このおかげでチームは2勝し、5季ぶりに1部に返り咲くことができました。
細野晴希選手は、まさに東洋大学野球部の立役者といったところでしょう。
さらに2023年7月には野球日本代表(侍ジャパン)として「日米大学野球選手権大会」に出場。
米国打線を相手に結果はふるわなかったものの、現地に視察に来ていたスカウト陣は「投げている直球は日本と変わらず伸びていた」と、高い評価は変わらなかったようです。
細野晴希がアマチュアの左腕最速記録更新?
高校、大学と徐々に球速を伸ばしてきた細野晴希選手ですが、ついに158km/hという、アマチュア左腕史上最速記録を更新しました。
その時の動画がこちらです。
2023年8月、細野晴希選手は高校日本代表との壮行試合にリリーフ登板。
5回表にて2人を三振に仕留めた後、3人目に投げたストレートで、最速記録を更新する158km/hが出ました。
スタジオ内では、この記録更新にしばらくどよめきが止まなかったとのことです。
この快挙に、SNSでも驚きの声がたくさん上がっていました。
細野晴希選手は試合後のインタビューで、
「トレーニングを減らしたことで、体が軽い状態で投げられた。出力的にも上がってきたなってのはあるんですけど、バットに当てられたり、ファウルにされたりしたんで、改善の余地があると思いました」
東スポWEB
と答えていました。
「4年間しっかり体を作る」と宣言した通り、大学在学中はベンチプレスなどで上半身中心のウエイトトレーニングを行い、食事も肉や卵などタンパク質中心にするなど、ストイックに体力の強化を行っていた細野晴希選手。
体重も5kg増え、86kgになったそうです。
ですが、試合の前にいつものトレーニングメニューを減らして、体力を温存したことが功を奏したようですね。
細野晴希の高校時代・まとめ
細野晴希選手の高校時代のまとめです。
- 高校は東亜学園高等学校
- 高校時代の最高球速は140km/h
- ストレートの他にも多彩な変化球や牽制球を得意とする
- 東京選抜のメンバーになり、キューバに遠征に同行
- 「まだまだ自分には力が足りない」と高卒でプロ入りせず、大学に進学
2023年9月現在、左腕で最高球速158km/hという記録を持つ、ドラフト上位候補の細野晴希選手。
プロ野球の9球団、22人ものスカウトが試合の視察に来たこともあったそうです。
ドラフト1位の可能性も十分ありそうですね!
細野晴希選手の今後の活躍を期待しています。